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我谷盆モダン・上陽子

我谷盆モダン 

作家・上陽子

ダムに沈んだ我谷村(石川県加賀市)。

かつてこの村で、

栗の生木を彫って作られたいた我谷盆。

技法を受け継ぎ、真摯に木と向き合う

作家・上陽子氏による個展を開催します。

実直な美しさを持つ我谷盆。

現代に合わせたモダンな使い方を提案します。

【期間】2023年4月20日(木)~4月28日(金)  
    ※4月26日は定休日
 

   ※作家在廊予定 4月22日・23日

   ※混雑状況に応じて人数制限を設ける場合がございます。


【作家メッセージ】

「我谷盆」は石川県加賀市の山間(やまあい)、大聖寺川の川筋にあった旧我谷村で彫られていました。村には木端葺き屋根の材料を作る職人が多く住んでおり、雪に閉ざされる長い冬のあいだ、余った端材をつかって彫られたのが、その始まりではないかと言われています。 

わたくしは木工家・森口信一氏のもとで我谷盆を学び、旧我谷村の山の文化と歴史を大切に、楔を使って丸太を割り、板を作り、彫っています。それはけっして効率良い方法ではありませんが、自分の手で丸太を割り板にすることで、その木のもつ性質を知ることができ、どんな姿に生まれ変わりたいのか、木に問い、木に尋ねる時間にもなっています。

 

お盆は什器のなかではあくまで脇役。主役をたて、働く。そんな働きものの我谷盆を彫っていきたいと思います。

上陽子(かみようこ)

 

【作家プロフィール】 

上 陽子(カミヨウコ)

石川県金沢市生まれ。金沢、名古屋の地方出版社で書籍の編集、ライティングなどを行う一方、骨董の世界に惹かれ、「幻の我谷盆」と呼ばれる木地盆の存在を知る。

2017年に木工家・森口信一氏の我谷盆ワークショップに参加し、我谷盆復興に情熱を傾ける姿に感銘を受ける。翌2018年春から氏の主宰する風谷アトリエ木工塾で本格的に我谷盆を学び現在に至る。我谷盆を後世に伝える「風谷ブランドの我谷盆」にも参加中。金沢大野湊かたかご庵主宰。

2017年5月 木工家・森口信一氏の我谷盆ワークショップに参加。我谷盆復興に情熱を傾ける姿に感銘を受ける。

2018年5月 森口信一氏主宰の風谷アトリエ木工塾に通い、本格的に我谷盆を学びだす。

2019年7月  我谷盆賛パート3 (川口美術) 

2019年10月 我谷盆ルネッサンス―風谷アトリエ生まれの我谷盆― (かたかご庵)

2022年11月 風谷アトリエ発 我谷盆ルネッサンス (丸八製茶場 実生)

2022年12月 第4回我谷盆賛 (川口美術)

2021年5月 アフタヌーンティーの会 (のがし研究所)

2021年11月 我谷盆と木のうつわ(マイルストーンアートワークス)

2021年12月 第5回我谷盆賛(川口美術)

2022年3月  木のぬくもり展(竹ZEN)

2022年5月  にほん茶日和(かたかご庵)

2022年10月 うさとの服展(ふり×かけ)

2022年11月 うち個展(中平邸)

2022年12月 第6回我谷盆賛(川口美術)

2023年予定  福井、富山、加賀、奈良等で展覧会参加予定